信長 「武功夜話」・・前野家文書
2004年 11月 09日
発掘により、尾張・美濃を舞台とする織豊戦国史は全く塗り替えられた。
「信長公記」が織田信長一代に限られ、
「甫庵太閤記」が豊臣秀吉を主人公とする記述であるのに比較して
前野家文書は織豊二代にわたる戦国史を詳述している処に大きな特色を持っている。
内容的にも、藤吉郎の出自、仕官の経緯・信長の生い立ちに関する幾多の挿話・
濃姫(帰蝶)と側室吉乃・北の政所、ねねの出自・佐々成政の遠祖・信長乃実母の
土田御前の系譜・生駒の出自と前野氏の血脈関係・わけても江南地方出身の青木勘兵衛、浅野長政、稲田大炊介、前野一族、坪内一族、寺沢志摩や山内一豊、羽黒城主梶原氏に至るまで、示唆に富む多くの資料を提供している。
タダ・・あまりに詳述過ぎてまとめるのに難渋するきらいはある。・・難解である。
そう言えば、3年前にもこの本に出会い、読み進むうちにどう言う訳か投げ出した記憶がある。難解さに段々と飽いていったのだろう。?
今回は・・ゆっくりと紐解いていこう。!