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天才!信長から歴史の散歩道へ


by tyuzuki715
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天才!道元  禅の心 14

道元禅師は、日本における禅宗三派、つまり曹洞宗・臨済宗・黄檗宗(おうばくしゅう)の三つの宗派の一つ、日本曹洞宗の宗祖として広く知られている。

 数多くの日本の祖師の中で親鸞聖人と並ぶ二大巨頭である。 それはその宗教書「正法眼蔵」の偉大さによる所が大きい。入宋して大悟し、帰国後、永平寺を開く。


      道元禅師による「只管打坐・しかんたざ」とはなにか。

 道元禅師が、唯一正しい仏法の正門であるとしたのは「只管打坐」である。
道元禅の禅風の特色である、只管打坐とは、ただ坐禅することによって本来「誰もが備えている仏性に目覚めよ」と言う教えである。

 しかし、これは単に坐禅の勧めにとどまらない。
坐禅を専一にする」ということは、日々の生活の中で、私たちが目前の事柄に、ただ無心に取り組む時、それがそのまま修行になり、悟りにつながるという事をも意味しているのである。

 道元禅師の念ずる所は、2500年の長きにわたって正しく伝えられてきた、唯一の正しい仏の純粋の教えであり、釈尊直流の「正伝の仏法」に生きるという事である。

 最上のなかにも最上であるこの「正伝の仏法」を学ぶ者は、香も礼拝も念仏も懺悔も読経も必要ではなく、「ただ坐禅をして身心脱落すること」を得よというのである。

 「身心脱落」とは、身心が脱け落ちる、つまり束縛するもののない自由の境地になるという意味である。
by kenji1942 | 2006-11-03 22:39 | 禅のこころ 道元禅師