ブログ信長 82 信長は1000年に一人の英傑
2007年 01月 08日
信長には多数の家来達に頼られ慕われる頭領の資格、チーフシップとも言うべきものが備わっていたのである。
西郷隆盛はじめ頭領の資格には、茫洋とした一面が不可欠であると言われる。
細事にこだわらない鷹揚、磊落な人柄は、部下の心をひきつけ和らげる。
信長には茫洋とした性格は無いが、少年の頃からおおうつけといわれた、
放狂を喜ぶ傾きが壮年になっても残っていた。
彼は勇敢で、天下統一の目的を達成する為に全力をついやし、ことに当たって真率であった。日常の暮らし向きも、酒は飲まず、睡眠は短く、贅沢な食を好まず、女色におぼれない。
信長に従う家来達は、彼の叡智明察を信頼していた。
信長には部下の才幹を的確に理解し、適材を適所に置く能力が備わっていたのである。
側近の家老・譜代の家来が新参者の明智光秀・木下秀吉・滝川一益など出自も明らかでない者をときに讒言することがあっても、全く耳にも貸さず重用して大任を果たさせてきたことが信長の叡智明察をうらづけてあまりある証拠と言えよう。
★某有名企業の会長の話として、面接を含む入社試験で、頭が良いとか、人柄が良さそうだ・・くらいは分るが、その人が陰日なたのない働き者かどうかは分らない。・・との事。
・・・常人ではこの会長だけでなく多分皆そうだろうと思う。
信長は乱世を開拓して行くためには、家来たちが誰一人考えたことの無いような
政策を考え付き実行していくものだと考えていたのだろう。
やはり、信長のリーダーシップは凡人の遠く及ばないものであり、1000年に一人の
英傑といえる。