信長の実像 中高年の処世術
2007年 04月 02日
信長子飼の中高年武士の処世術を見て、現今のサラリーマンも柴田勝家の轍を踏まないようにしたいものである。
①決して秀吉のような優秀な若手の後輩と対立しない事。表立っておべんちゃらをする必要は無いが、裏で密かに彼らをバックアップしてやるくらいの度量を持つことが肝要。
②過去の功績を自分で語らない事。これが最も醜いことと心得る事。
③誰にも、どこでも気を許して悪口を言わない事。l「ここだけの話」と言う会話には決して入らないこと。
④己の分を心得て生きること。
残念ながら、柴田勝家には、このいずれも無かった。
唯一の救いは、その朴訥、誠実さと、なによりも部下を慈しんだことだろう。
秀吉との決戦となった「賎が岳の戦い」でも部下は誰も裏切らなかった。
後妻となった信長の妹、お市も喜んで柴田勝家と死を共にした。
つまり、人間的にはなかなか魅力のある男性であったに違いない。