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天才!信長から歴史の散歩道へ


by tyuzuki715
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比類なき大帝国   ローマの興亡-11

              ローマ 共和国に

 私的なスキャンダルを巧みに利用し、王政打倒にまで持っていった最大の功労者は、ルキウス・ユニウス・ブルータスである。
 ブルータスは、以後500年もの間続く、共和制ローマの創始者になった。

★★★
ルキウス・ユニウス・ブルートゥス

 ルキウス・ユニウス・ブルートゥスは共和政ローマの実質的な設立者。
紀元前509年、第七代ローマ王タルクィニウス・スペルブスを追放して共和政を布き初代コンスルとして就任した。

 ブルートゥス家はタルクィニウス王家に対して憎悪を抱いており、元老院で強力な指導力を発揮し始めたルキウスの兄弟が殺害されるなど深刻な対立関係にあった。

 王家による危険分子への粛清の嵐が吹き荒れる状況の中、ルキウスはわざと愚鈍な人間を装い、王家の粛清を逃れる事に成功した。

 国王タルクィニウスはルキウスを無能だと侮り、彼なら自分の王位への脅威にはならないと判断して自らの側近に取り立てた。

 彼の名「ブルートゥス」は「阿呆」の意味であり、これは彼がいかに軽く見られていたかを物語っている。
by kenji1942 | 2007-11-12 19:32 | ローマ帝国の興亡